保健福祉概論

科目ナンバリング
1040321255

担当者
砂子田 篤

 
非常勤
教員研究室
非常勤講師室
DP
3
配当年次
1年次・前期
授業形式
講義
授業時間
30時間
単位
必修 2単位


アクティブ・ラーニング

□協定等に基づく外部機関と連携した課題解決型授業 □ディスカッション・ディベート
 ☑グループワーク □プレゼンテーション □実習・フィールドワーク □該当なし

【授業内容】

21世紀の今日では人口構造の高齢化は少子化の進行と相まって社会構造そのものを変化させつつある。生活様式の変化は慢性疾患を増やし、さらには、あたらしい形の感染症は世界規模で猛威をふるっている。このような疾病構造の変化に伴い、疾病や障害を抱えた人々にとって生活の質(QOL)が重要となっている。そのため、今日ほど保健・医療・福祉の連携が求められるときはないであろう。このような状況を踏まえ、本講義では、疾病や障害を抱えた人々が抱える生きずらさを知り、そのケアとしての多職種連携の必要性やそのあり方を理解することにある。


【学習の到達目標】

・医療・保健・福祉が一体となった地域包括ケアの意義と必要性について理解する。
・現在の疾病構造を踏まえ、慢性疾患の特徴を理解する。
・慢性疾患モデルを前提としつつ、疾病と障害との関係性、および 障害を体系的かつ構造的に理解する。


【成績評価方法】

講義への出席(20%)、受講態度や姿勢(30%)、および定期試験(50%)。

【課題等のフィードバック方法】

・講義終了時に質問等の時間を設ける
・講義内に小テスト(ミニットペーパー)を設定し、次回に各学生へフィードバックする


【履修上の注意・予習・復習について】

講義中に課題(グループワーク)を提示するので、積極的かつ主体的に取り組むことを希望する。


【受講して得られる効果・メリット、その他】

人間にとっての病気や健康を包括的に理解し、今後専門職種としての基礎作りに役立てる。

授業計画

担当教員学習内容学習課題・必要な学習時間/予習・学習時間時間(分)
1砂子田 篤1.疾病とは(1)19世紀に確立した疾病概念を理解するために、コレラや結核などの伝染病の特性について理解する。さらに、その当時の社会・経済的状況を踏まえ、疾病とこれらの状況との関連性についても理解を深める。240
2砂子田 篤2.疾病とは(2)19世紀に確立した疾病概念および医学モデルについて学ぶ。これらの疾病の捉え方より、治療や介入方法がどのように展開されて来たかについても理解を深める。240
3砂子田 篤3.慢性疾患とは(1)疾病構造が慢性疾患へ移行している現状を踏まえ、高血圧症や糖尿病を事例としながら慢性疾患の特徴について学ぶ。その際に、これまでの医学モデルがもつ限界についても理解を深める。240
4砂子田 篤4.慢性疾患とは(2)慢性疾患の特徴について、その原因や自然経過などから整理し、現在想定される慢性疾患モデルについて理解する。その際に、これまでの治療や介入方法だけでなく、予防を含めた包括的な対応策が必要であることに理解を深める。240
5砂子田 篤5.慢性疾患とは(3)慢性疾患モデルを踏まえて、重症化や障害化といった段階を理解する。
これらを予防するには医療だけでなく保健や福祉といった包括的なケアの必要性にも理解を深める。
240
6砂子田 篤6.障害とは(1)障害の捉え方について歴史的に振り返りながら、現在医学モデル(個人モデル)と社会モデルに大別されている障害の捉え方について理解する。そして、両者の具体的内容とその相違について理解を深める。240
7砂子田 篤7.障害とは(2)1980年にWHO(世界保健機関)から試案として提示された「国際障害分類」、その改訂版である「国際生活機能分類」について学ぶ。その際に、各々の障害の捉え方とともに、その両者の相違についても理解を深める。240
8砂子田 篤8.障害とは(3)「国際生活機能分類」について、臨床場面への適応に際しての意義や留意すべき点について理解する。その際に、生活機能の様々視点を統合する生物・心理・社会的アプローチについての理解を深める。240
9砂子田 篤9.障害とは(4)障害とりわけ機能的障害への心理的な適応過程(障害の受容)について学ぶ。その際に想定される段階説の内容とともに、臨床場面への適応についての限界や留意すべき点にも理解を深める。240
10砂子田 篤10.健康とは(1)WHO(世界保健機関)による「健康」の定義を踏まえつつ、現代における健康の概念について学ぶ。慢性疾患を抱えた人や障害のある人をも包括する健康とは何かといった健康概念について理解を深める。240
11砂子田 篤11.健康とは(2)QOL(人生の質や生活の質)の定義やその歴史を踏まえながら、その概念と健康との関連性について学ぶ。その際に、QOL(生活の質)が医療・保健・福祉の共通の目的となっている意義について理解を深める。240
12砂子田 篤12.わが国における地域包括ケアわが国において高齢者を中心に展開されている地域包括ケアの理念やその取り組みについて理解する。その際に、連携する専門職や連携のあり方やにも理解を深める。240
13砂子田 篤13.わが国における地域包括ケアの現状(1)現在実施されている地域包括ケアの実際について、脳卒中患者を事例としながら、病院から地域へといった連携について学ぶ。その際に医療供給体制が病院から地域へと移行するなかで、病院の役割についても理解を深める。240
14砂子田 篤14.わが国における地域包括ケアの現状(2)現在実施されている地域包括ケアの実際について、認知症高齢者を事例としながら、そのケアの取り組みについて学ぶ。その際に老々介護といった生活を支えるケアにとって地域社会が果たす役割について理解を深める。240
15砂子田 篤15.地域包括ケアのまとめ地域包括ケアの実際に活用された事例から、疑問点について整理し、質問できるようにする。これらの疑問点を整理しながら、地域包括ケアが成功するために必要なことについても理解を深める。240
教科書
砂子田篤ほか編著「医療福祉入門ー患者とよい関係を築くために」(みらい社)
参考書
立川昭二(著)「病気の社会史」岩波書店
中村隆一・佐直信彦(編)「入門リハビリテーション概論」(第7版)医歯薬出版
備考
特になし。